ゲームの話しかできない

ゲームの話しかできない

2017年9月くらいのゲームの話

神話構想RPG The Lost Child

最初からこれで大丈夫か?

エルシャダイに連なる世界観が好きかどうかで好みが思い切り分かれる作品。万人にオススメできる傑作ではありませんが、私が気に入ったのだから大丈夫だ、問題ない。

 

世界観について

上でも書いた通り、エルシャダイの系譜。敵として出て来るアストラル(天使・堕天使・悪魔の大まかな区分あり)を聖なる力でエンチャントされた銃で撃って使役します。言うなればメガテンでありポケモンですが、銃以外に敵を捕縛する方法は無し、戦闘で溜まるバーストゲージが不足すると銃ではカスダメしか出ない上にバーストゲージは溜めすぎるとオーバーヒートする(これはシステム上必要だったのか謎)ため暴力で手早く解決とはいかないのがポイント。

 

アストラルはキリスト教っぽい天使とキリスト教っぽい堕天使にクトゥルー系存在な悪魔、そこにアマテラスが何故か天使、シヴァが何故か悪魔のようなジャパナイズされたごった煮要素が入ってきます。なお、アストラルには一部きれいどころも存在しますが、8割程度が奇妙な奴で構成されているためそういう要素はヒロインのルアにでも期待するより他ありません。風呂にも入ってくれますがウホッな主人公の裸を見る事もあるので頑張りましょう、ちなみにルアの裸を拝むのもトロフィー要素です。

 

感想

終盤になると無属性(ラスボスすら五行ベースの属性持ちのこのゲームにおいてダメージ軽減されない攻撃手段は貴重)かつ全体攻撃(このゲームにおいて全体攻撃は貴重…というか他に全体を攻撃できる手段は発見できていない)の特殊弾が手に入ってしまい事実上バランスはそこで終了しますし、クリア後要素のルルイエロードは 3D ダンジョン RPG の悪い部分を煮込んだ、いや極限まで薄めたような出来(そもそもフロアが 100 個あるとか無茶をしなければ良いのに…)で付き合う気もしないのに、アストラルの育成要素が何となく楽しくてクリア後も遊んでしまっています。

 

色物っぽい世界観の話ばかりしてしまいましたが、ゲームとしては意外なほどしっかりした 3D ダンジョン RPG をしていて、それだけでも十分楽しめる出来でした。システム面で惜しいのはうちの Vita が初期型かつ物理媒体で遊んでいるとはいえ誤差では済ませられない程度に各種レスポンスがもっさりしているところと、マップを 1 フロア切り替える毎にそこそこの長さのロードが発生してしまう点。エクスペリエンスあたりのゲームはゲーム以外の要素でストレスを与えないように頑張っている事を再認識しました。

 

モブとして使い回されている「サラリーマン」などが何故か常時血しぶきを浴びたスーツを着たグラフィックだったり、元々足を引きずるような遅さの移動に「牛歩」という石船を持った状態のロマサガ未満に感じる遅さのオプションが存在したり(もちろん早足にすることもできて、そちらは快適)するあたりまでそういう演出なのか?と思わせてしまうような妖しい世界に興味のある人は一歩踏み出してみてはどうでしょう。落とし穴に落ちて長いロードが始まるかもしれませんが。

 

ドラゴンクエスト11

ドラクエだ ああドラクエだ ドラクエ

びっくりするくらいドラクエしてるドラクエ、名作だと思います。

 

感想

ストーリー面はドラクエ 4 や 8 の良いとこ取り+リベンジと言えばいいのか、ご都合主義と言えばそれまでですがオマケ程度に思っていたクリア後要素が非常に濃い。もちろん、それが気に入らないという人はクリアしたところで終わりにしてしまっても構わないくらいに完結しています。

 

気に入らない人は〜と書いていて思い出したのですが、このゲームはそもそも 3DSPS4 で発売しており、体力も無いから寝転がってゲームがしたいという人や女性キャラのスケベ衣装及びシルビアさんを PS4 で見たいという人の両方をカバーして、さらに 3DS 版は絶対に 2D でないと嫌な人まで取り込みに来ています。

 

私はもう目もかすむし足腰も立たないので 3DS の 2D モードで遊んでいましたが、マルティナやシャール姫(私の大好きなメガネキャラですが 3DS では判別つかず)のために PS4 版を買うか割と真剣に悩みました。そう思うと 3D に抵抗あるおじさんを引き込むにはエロバレーとかああいうのが最速なんでしょうか。これは業界全体を考えたおじさん向けの誘導だったんだよ!なんだってー!

 

余談

P5 をクリアした時も思いましたが、これは確かにものすごい傑作だけど次はどうするんだろうという気がしてなりません。ただ、自分がドラクエに求めているものとは何なのかを考えると実家のような安心感のような気がするので、別にいつものドラクエでも構わないのかな…という気がするような、しないような。

 

後はクリア後の放り出される感じが結構すごくて、適当にクリア後ダンジョンに潜ると敵が強すぎてどうすればいいんだとなりがちだったかな、というのがゲーム的な不満点。メタル系モンスターは存在するのでそいつらを狩ればいいんですが、派生作品はあまりやっていないので、まさかザラキを撃ってくるメタルがいるとは思いませんでした。

 

スイッチ版が出るとか出ないとかいう話がどうなったのか、気になります!とだけ書き残してこの項おわり。

 

ブレイブダンジョン

ハックしてスラッシュできれば上等なのだ

もともとは 3DS で出ていたゲームのスイッチ移植版。お値段 1000 円未満で新作カードバトルまで付いてきます。

 

総評

に、入る前にこのゲームの位置づけを説明すると、魔神少女というアクションゲームのスピンオフです。そちらは知らなくても問題ないし、現に私はそちらは知らず 3DS 版がピンときたので遊んでみたらスイッチ版まで買ってしまうくらいハマってしまったというわけです。

 

さて総評、このゲームは RPG とはハクスラである!と言わんばかりにダンジョン攻略と育成のみに特化したゲームです。重厚なストーリーを希望の方には申し訳ありませんがオススメはできません。

 

ただ、そのハクスラ要素ややりこみで解放される称号の数々はワンコイン価格のゲームで大丈夫なのかと思うくらいに充実しています。味方キャラもかわいい女の子で、私が大好きであるところのメガネキャラがスイッチ版になって二人に増え早口。

 

最終的にはメタルスライムっぽいモンスターが存在するフロアで延々稼ぎを行うのが一番になってしまうのですが、これは是非攻略情報無しの手探り状態から始めてみて欲しい一作です。デスペナなんて無粋なものは存在しないしダンジョンの攻略順も自由なので、是非あちこち特効をかけては死んで覚えて欲しいですね。

 

問題点

パッチはちょくちょく出してくれているので大丈夫とは思いますが、スイッチ版は要素が追加されると同時にバグも追加されてしまっています。割と重要な引き継ぎ要素のバグなんかもあるので、興味を持った方は公式サイトなどでチェックしてください。

 

また、やりこみで最強キャラを育成すると本当に裏ボスだろうと問答無用に勝ててしまうので、ラグナロクを手に入れた後の FF5 のような気分になるかもしれません。諸々封印してどこまでやれるか試すのも面白いかもしれませんが。

 

新作カードバトルの方はまだ手をつけていないので何とも言えずですが、ブレイブダンジョン単体でも十分元は取れると思うので、とにかくハクスラ要素を楽しみたいんだ!という方はやってみてください。